「家族の言葉の裏側にある想い」に気づいた時間―かぞくLabo開催レポート|一般社団法人日本終末期ケア協会

「家族の言葉の裏側にある想い」に気づいた時間―かぞくLabo開催レポート

2026.4.9 家族ケア

目次

家族ケア専門士を対象とした初めてのオンラインセミナー 
かぞくLabo 家族ケア探偵シリーズ『事例を読み解く 家族ケア探偵の声かけ捜査ファイル』
を2026年1月28日(水)に開催しました。

【講師】

医療法人光佑会 西大須 伊藤内科・血液内科

家族支援専門看護師

中村 剛士  先生

今回は中村様をはじめとして家族ケア専門士が“家族ケア探偵”となり、
参加者がグループワークを行い、事例を通して「家族それぞれの立場や感情をどう読み解くか」
を考える時間となりました。

参加者の声から見えた“気づき”

参加者からは、

「これまで患者さん本人ばかりを見ていたが、
家族一人ひとりの背景を見る視点が足りていなかったことに気づいた」

「家族の強い言葉の裏にある“不安”や“恐れ”を考える大切さを再認識した」

といった声が多く寄せられました。

また、

「正解を探す支援ではなく、“揺れている家族と一緒に考える姿勢”が支援になると分かった」

「声かけ一つで場の空気が変わる可能性があることを実感した」

など、日常の実践に直結する学びが共有されていました。

“分かっているつもり”を問い直す時間

参加者からは、

「普段の関わりが、無意識に自分の価値観を押し付けていたかもしれない」

「家族の沈黙や対立に、どう関わればよいか悩んでいたが、
立ち止まって考えること自体が大切だと感じた」

という内省的な声も見られました。
事例を通して、
自分自身の家族観や支援観に向き合う時間になったことが、今回のセミナーの大きな特徴です。

家族ケア専門士を目指す方へ

家族ケアは、知識や技術だけでなく、

「相手の立場に想像力を向ける力」

「すぐに答えを出さず、揺れを受け止める姿勢」

が求められる分野です。

今回のかぞくLaboでは、
そうした姿勢こそが専門性であることを、参加者自身が実感する機会となりました。

日本終末期ケア協会では、
今後も家族ケア専門士の学びを支えるセミナーを継続して開催していきます。
日々の現場で感じている迷いや葛藤を、学びに変えたい方にとって、
次の一歩を考えるきっかけとなれば幸いです。

【家族ケア専門士】について

家族ケア専門士」は、現代の家族観を理解し、患者と等しく家族を尊重する支援者です。

患者だけでなくその家族もケアの対象であることを認識し、家族へのケアの手法や事例を学びます。また、第三者として、家族とのより良い関わり方を考える場を生み出していきます。

家族のかたちが様々であれば、ケアの手法も様々です。病期や疾患ごとの家族ケアをケースに応じて学び、より良い家族支援を模索しましょう。

家族ケア専門士公式テキスト

家族ケア専門士では、社会学や心理学、看護学などの視点から、現代の家族の在り方を捉えなおすことができます。

a