みなさんの町にもありますか?在宅ケアのGame Changer! 看多機が支える新しい療養のカタチ
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2025年5月23日、終末期ケア専門士向けのオンラインセミナー「みなさんの町にもありますか?在宅ケアのGame Changer! 看多機が支える新しい療養のカタチ」を開催しました。

講師
医療法人社団思葉会MEIN HAUS 看護小規模多機能型居宅介護 副所長
脳卒中認定理学療法士 介護支援専門員
市橋 康佑 先生
看多機って、聞いたことはあるけど実際はなにができるの?
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
セミナーでは、私たちが長く慣れ親しんだ地域で暮らしていくためになくてはならない「看護小規模多機能型居宅介護(看多機)」について、制度から実際のサービスまで、現場視点でとってもわかりやすく解説していただきました。
看多機は在宅療養の“限界点”を高める
・看護小規模多機能型居宅介護(看多機)とは?〈創設の背景〉
・看多機の特徴とは?
・実際に看多機を利用した症例の紹介
印象的だったのは、「看多機は対応できる利用者と提供できるサービスの幅が広いため、大変だけどとてもやりがいのある」と話されていた部分です。

市橋先生が本日示されたキーワードは、
「もう家では無理かもしれない」——そのときに、看多機という選択肢がある、ということでした。
近年、在宅復帰率の向上や入院期間の短縮が推進される一方で、依然として老々介護や不十分な退院支援といった課題は山積みです。
それでも私たちは、いつまでも地域で自分らしく暮らし続けたいと願っています。
看多機は、そんな私たちにとって最後の砦であり、地域での暮らしを支える心強い存在だと感じました。
参加者の皆さまの声
受講後のアンケートでは、
・看多機について初めて学びました。地元の地域にはなかったですが、隣市にはあったので、情報収集してみたいと思いました。退院支援でも情報提供の一つとしていきたいです。
・看多機とその他の介護サービスの違いなどをとてもわかりやすい講義内容でした。知らないこともあり職場や今後のクリニックのカンファレンスなどにも取り上げて行きたい内容だなと思った。
・今回の講義を聞いたことで、退院後の選択肢を広げることができそうです。 ありがとうございました。
といった感想をいただきました。
日本終末期ケア協会では、講義形式はもちろんのこと参加した人が自分の思いや悩みを話すことで明日へのヒントを得られるようなイベントを開催しています。
今後もさまざまな角度や方法から学びの体験を作っていきたいと思います。
終末期ケア専門士の皆様のご参加お待ちしております。
【終末期ケア専門士】について

終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。
これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。
時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。
「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。
エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。
終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。