在宅で私らしく生きるために~地域で患者を支える家庭医の視点~

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2024年10月18日、学びLabo「在宅で私らしく生きるために~地域で患者を支える家庭医の視点~」 を開催しました。

日本は世界に類を見ない速さで少子高齢化が進行し、在宅で医療を必要としている人たちも増えてきています。そして、在宅医療の要となるのは「家庭医」と呼ばれる存在。では、実際にどのような診療が行われているのか疑問に感じることがたくさんあると思います。今回、鷹津先生のご講義では、家庭医の視点から在宅医療を分かりやすく解説し、「在宅で私らしく生きる」ためのサポートを振り返りました。これからの時代に必要な知識に満ちたセミナーとなりました。
講師
医療法人社団 清水メディカルクリニック
家庭医療専門医
プライマリ・ケア連合学会認定指導医
緩和医療指導医
鷹津 英 先生
在宅医療ってなんだろう
- 家庭医とはどんな医師?
- 在宅医療はどんな患者を対象にしているのか?
- 地域医療におけるチームワーク

前半の講義では、家庭医と呼ばれる医師はどのような役割を持ち、どのような患者を対象としてケアしているのかというお話がありました。また、在宅医療は多職種で実践し、多様性を活かしたケアにつなげていくことを学びました。鷹津先生は家庭医の存在について「鳥のような医師」と語っています。医療と暮らしのバランスをとるため、患者や家族、地域も丸ごと診ている様からそのように感じているとのことでした。
家庭医って何をしているの
後半は、実施の診療事例を振り返ることで、具体的な在宅医療が見えてくる内容でした。
在宅医療を必要としている人は性別や年齢問わず、様々な発達段階にあります。対象者が子どもであっても、その意思を尊重することの大切さを学びました。また、その家族も同様で、丸ごと診ていくことが重要であることを示されていました。
そして、急変時の対応や、在宅での看取りに向けての意思決定など、在宅医療における課題への取り組みも紹介されました。
講義を振り返って
在宅医療とは、地域で医療を必要としている人を支える医療です。しかし、その人を取り巻く人的・社会的環境にも目を向けていくことが必要となります。
鷹津先生は、在宅医療において広い視野を持ってサポートしていくことが大切と話されています。そこに携わる人がどのようにサポートしていけばよいのか、そのヒントとなる実りのある時間となりました。
参加した皆さまの感想
Aさん
家庭医について勉強になりました、 ありがとうございました。
Bさん
現在、訪問看護、ケアマネ として地域・在宅で過ごす患者さん、利用者さんと関わっています。全人的にみる、ご本人、家族、地域等、視点を広げて関わる重要性をあらためて学ぶ事ができました。ありがとうございました。
Cさん
実際の現場での葛藤や家族の反応を事例を通して学ぶことができ、今後の関わりにいかしていこうと思いました。
【終末期ケア専門士】について
終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。
これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。
時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。
「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。
エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。
終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。