【学びLabo】困った!が学びのチャンス∼在宅ならではの褥瘡ケア∼
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2022年5月28日
日本終末期ケア協会は、
終末期ケア専門士約160名を
対象にZoomを使用した
オンライン上で
「第8回学びLabo」
を開催いたしました👏
講師としてお招きしたのは、
皮膚・排泄ケア認定看護師
慢性疾患看護専門看護師
伊藤麻紀先生✨
また、今回の学びLaboは
新企画として
協会アドバイザーの
三橋啓太さんと齋藤透さんに
企画・司会を
務めていただきました‼
テーマは
困った!が学びのチャンス
∼在宅ならではの褥瘡ケア∼
です。
訪問看護師の齋藤さんが
疑問に思っている
在宅ならではの困りごとを
伊藤先生と相談・解決していく
企画となっています😊
—–セミナーの流れは、以下の通りです。——
📌伊藤先生の軟膏・ドレッシング材の
選び方についての講義(約15分)
📌伊藤先生の除圧と
エアマットについての講義(約15分)
📌伊藤先生の創傷についての講義(約10分)
📌質疑応答(約35分)
教えて伊藤先生!適切な軟膏とドレッシング材の選び方
初めの相談内容は、
適切な軟膏とドレッシング材の選び方
についてです。
軟膏やドレッシング材には、
たくさんの種類がありますよね🤔💭
「どれを使ったら良いのかわからない」
「この使い方であっているのか分からない」
など、悩んでいる方も多いと思います。
この困りごとに対して伊藤先生には、
創傷処置の基本から軟膏
ドレッシング材の特徴・選択まで
教えていただきました‼
講義内容のうち、ドレッシング材を選ぶ
ポイントについてまとめましたので
一部ご紹介します。
・ドレッシング材と処置回数の変更は、「その患者さんや家族に何ができるのか」「どんな過ごし方をしているのか」を考えて決めていく
・滅菌の衛生材料の使用は、周囲とのコンセンサスを得る
・防水目的のテープなどで過剰な浸出液を密閉することは、感染のリスクとなり得る→吸水パッドの選択をするか、完全に覆わずに浸出液が漏れだす場所をつくる
ドレッシング材を選ぶときは、
以上のようなポイントがあるのですね!
教えて伊藤先生!正しい除圧とエアマットの選び方
次の相談内容は、
正しい除圧とエアマットの選び方
についてです。
エアマットを使っておけば
とりあえず安心って思っている方が
多いのではないのでしょうか❓
実は、エアマットには
様々な種類がありますので、
特徴を踏まえて選ばなければいけないのです。
この困りごとに対して伊藤先生には、
体圧分散寝具の選び方や体位変換
ポジショニングについて教えていただきました🎶
創傷ケアのアプローチ
最後に創傷のケアについて、
講義をしていただきました。
創傷といっても原因はさまざまです‼
『その創傷は治るものなのか、治らないものなのか』
の見極めも重要です。
☑創傷の理由と治らない原因の確認
☑全身状態や基礎疾患、ADLの確認
これらの確認を行い、ケアの目標を
設定することが重要です。
そして、治らない創傷をもつ患者さんには、
・医療者が関わっても治らない傷があることを周囲に伝える
・清潔ケアとして処置やケアの見直し→感染を回避するケアを目標にする
以上のような
アプローチを行うことが大切だと分かりました💪
困りごとの解決に繋がるヒントはありましたか?
質疑応答
講義終了後には、質疑応答の時間を設けています。
今回の学びLaboでは、
非常に多くの質問や感想が寄せられました。
専門士の皆様と講師の間で
様々な意見の共有ができました🥰♪
おわりに
いかがだったでしょうか❓
受講後のアンケートでは、
◾実践的な話ですごくわかりやすかったです。他の施設や訪問看護などでも自分と同じような悩みや迷いを抱えながら働いていることもわかりました。
◾伊藤先生の講義とてもわかりやすいお話でした!創傷の中でも洗浄の目的や、考えるべきこと、アプローチなど改めて勉強になりました。
◾今まで沢山の褥瘡ケアの講義を聴いてきましたが、在宅での処置方法を知りたかったのに、これじゃ在宅では対応できないな、、、という内容でした。
◾今日の講義は目から鱗でした!すごく勉強になりました。
といった意見や感想をいただきました😊
日本終末期ケア協会では、
講義形式はもちろんのこと、参加した人が
自分の思いや悩みを話すことで、
明日へのヒントを得られるような
イベントを開催しています‼
今後もさまざまな角度や方法で
学びの体験を作っていきたいと思いますので、
終末期ケア専門士の皆様の
ご参加をお待ちしております
【終末期ケア専門士】について
終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。
これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。
時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。
「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。
エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。
終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。