コミュニケーションについて|一般社団法人日本終末期ケア協会

コミュニケーションについて

2020.6.8 JTCAゼミ

目次

コミュニケーションは「一方向」ではなく「双方向」が重要

コミュニケーションについて調べてみると「社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達、言語・文字その他視覚・聴覚に訴える各種のものを媒介とする」とあります。
コミュニケーションには、言葉で気持ちを伝える言語的コミュニケーションや身振り・手振り・表情・声のトーンなどの非言語的コミュニケーションを使って、人の考え・感情を伝達・交換して理解し合うという意味がありますが、すべての場面におけるコミュニケーションがそうとは限りません。
例えば、指導や教育の場面では指導する立場からの一方的な話が多くなってしまう「一方向コミュニケーション」が多いのではないでしょうか。一方的に押し付けるのはよくないですが、一方的に受け取りすぎるのもよくありません。コミュニケーションとは相手とのキャッチボールであり、互いに意思や感情、思考を伝達し合う「双方向コミュニケーション」が重要なのです。



コミュニケーションのポイントは聴き上手

コミュニケーションスキルの中に「傾聴」があります。傾聴に使われている「聴く」という漢字は、「耳」「目」「心」の組み合わせでできています。相手の話をただ聴くだけでなく、話し手の表情、行動を観察する目と、伝えたいことを理解しようとする心も伴っている様子を表しています。話し手が「支えられている」「信頼されている」と感じる反応をする、相手の気持ちや思いを受け止めながら「聴ききる」ことが大切です。同時に、話し手に共感すること、理解したことや気になることを相手に問いかけることも大切です。傾聴は「受け取るだけ」の「一方向コミュニケーション」に思われがちですが、実は、話し手と聴き手の「双方向コミュニケーション」なのです。
コミュニケーションをはかる中で、話し手と聴き手が初対面の場合や信頼関係が不十分な場合、話し手に対していきなり問いかけたり、フィードバックをすると相手は不安になってしまいます。相手の話に耳を傾けるだけでなく、相手の思いや気持ちも受け止めながら「聴ききる」ことが信頼関係構築にもつながっていくのです。



信頼関係を構築するためのコミュニケーション

コミュニケーションスキルは人それぞれ違います。しかし、コミュニケーションをはかるうえで一番重要なことは相手のことを理解すること、そして「一方向」でなく「双方向」のコミュニケーションをはかっていくことなのです。そして、相手を尊重し、言葉のキャッチボールでお互いの思いを共有していくことが信頼関係構築にもつながっていくのです。