第5回学びLaboを開催しました。|一般社団法人日本終末期ケア協会

第5回学びLaboを開催しました。

2021.11.5 協会情報

目次

季節は変わり、すっかり風が冷たくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

日本終末期ケア協会は、10月20日(水)20:00~21:30、終末期ケア専門士約80名を対象に「第5回学びLabo」を開催いたしました。

 

講師としてお招きしたのは、ブルーベル代表 市村幸美先生!

テーマは、「認知症の人の言動を脳と絡めて理解する~血管型認知症~」です。

 

今回の学びLaboは、市村先生の認知症シリーズ全5回の最終回!

5回すべてに参加された方や今回初めて参加した方など、約80名の専門士がオンライン上に集まりました。

 

血管性認知症について学ぶ

まずは、テーマの通り、血管性認知症について講義していただきました。

 

血管性認知症とは、脳血管障害に起因する認知症であり、6つのタイプに分類することができるとのことです。

・多発梗塞性認知症

・認知症発症に戦略的な部位の単一病変による血管性認知症

・小血管病変性認知症(皮質下血管性認知症)

・低灌流性認知症

・脳出血性認知症

・その他

 

このように、血管性認知症の基礎知識や要点から丁寧に解説してくださったため、認知症を専門にしていない方でもスムーズに理解することができたのではないでしょうか。

また、講義は、市村先生手書きのイラストや市村先生の体験談を交えながら、展開されていきます。

講師オリジナルの最新の講義を受けられる!

学びLaboの醍醐味のひとつですね。

 

 

質疑応答

講義終了後には、質疑応答の時間を設けています。

質問や感想など、自由にチャットしていただいてかまいません。

今回の学びLaboにも多くの質問や感想のチャットがよせられ、市村先生にすべて回答していただきました。

また、質疑応答は、自分一人の悩みや考えではないことへの気づきの場であり、専門士同士が思いを共有できる機会でもあります。

最後には、市村先生の認知症ケアに対する理念を伺うことができました。

 

「認知症ケアを楽にする」

決して、仕事やケアをさぼることではありません。

・自分の理想のケアや看護師像、患者像が100点のケアにつながるとは限らない

・許容できる「まぁまぁ」を許す勇気をもつ

・対象者の幸せを考えて、ときにはケアを手放す勇気をもつ

 

 

おわりに

いかがだったでしょうか。とても貴重な90分間になったのではないかと思います。

今回の学びLaboを通して、認知症ケアに向きあう皆様の気持ちがラクになったなら、とても嬉しいです。

日本終末期ケア協会では、講義形式はもちろんのこと、参加した人が自分の思いや悩みを話すことで、明日からのヒントを得られるようなイベントを開催しています。

今後もさまざまな角度や方法で学びの体験を作っていきたいと思いますので、終末期ケア専門士の皆様のご参加をお待ちしております。