終末期リハビリだからできること~心のケアとは~ JTCAセミナーを開催しました!|一般社団法人日本終末期ケア協会

終末期リハビリだからできること~心のケアとは~ JTCAセミナーを開催しました!

2022.4.22 協会情報

目次

2022年3月23日

 

日本終末期ケア協会は、終末期ケア専門士約200名を対象に
Zoomを使用したオンライン上で「第10回JTCAセミナー」を開催いたしました。

 

講師としてお招きしたのは
全国リハビリ支援推進機構代表理事 日本整形外科学会専門医 保田賢児先生!
JTCAセミナーには、初登壇です!

 

テーマは、「終末期リハビリだからできること~心のケアとは~」です。

 

—-セミナーの流れは、以下の通りです。—-
①保田先生による終末期リハビリについての講義(約60分)
②質疑応答                 (約20分)

終末期リハビリの身体的意義とは

まずは、保田先生に終末期リハビリの身体的意義などについて
講義をしていただきました。

 

ここで押さえておきたい内容は、

①ケアをする人は患者さんの「できること」に目を向ける
②ADL維持も目的の一つ
③生き方を支援するためのリハビリを行う
④身体機能を維持するため、早期からリハビリを行う

の4点です。

 

詳しく解説をして下さったので、終末期リハビリにより
身体機能を維持することでどのようなメリットがあるか
理解できたのではないでしょうか。

 

終末期リハビリの心理的意義とは

次に終末期リハビリの心理的意義について深掘りしていただきました。

 

セミナーで登場したキーワードをいくつかご紹介します。

①リハビリテーションは全人的苦痛のケアになる
②患者とのコミュニケーションや触れ合いが「自分をみてくれている」、「孤独にならない」などの心のケアに繋がる
③人生はマラソン。終末期リハビリはその人がラストスパートをどう駆け抜けていくかを支える役割

これらのキーワードを基にリハビリの心理的意義について理解を深めました。

 

質疑応答

講義終了後には、質疑応答の時間を設けています。
今回のJTCAセミナーでは、非常に多くの質問や感想が寄せられました。
専門士の皆様と講師の間で様々な意見の共有ができました。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

 

受講後のアンケートでは、

・今日の講義で改めて終末期リハビリの大切さを感じました。最期まで生ききるために大切な事として少しでもできる関わりをしていきたいと思います。
・大病を体験されている先生の言葉には重みを感じました。また、体験者ならではの受け手の気持ちや感情を知ることができました。今後のケアに生きた教えをいただきありがとうございました。
・大変貴重なお話ありがとうございました。運動だけがリハビリではないという事に深く感銘を受けました。心のリハビリに取り組んでいきたいです。

といった意見や感想をいただきました。

 

日本終末期ケア協会では、講義形式はもちろんのこと
参加した人が自分の思いや悩みを話すことで
明日からのヒントを得られるようなイベントを開催しています。

今後もさまざまな角度や方法で学びの体験を作っていきたいと思いますので
終末期ケア専門士の皆様のご参加をお待ちしております。

 

【終末期ケア専門士】について

「終末期ケア」はもっと自由になれる|日本終末期ケア協会

終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。

これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。

時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。

 

「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。

エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。

終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。