2025年 年末のご挨拶|一般社団法人日本終末期ケア協会

2025年 年末のご挨拶

2025.12.29 協会情報

目次

終末期ケア専門士の皆さん、2025年も多くのつながりを作っていただきありがとうございました!

今年もたくさんの学びがありましたね。

2020年に終末期ケア専門士の試験が開催され、今年度で5年目を迎えました。

2025年で終末期ケア専門士は 約1万6千人となりました。

これだけ輪が広がったのは、近くにいる皆さんの姿を見て、前向きな影響を受けた方が多いんだろうと思います。

終末期ケアの実践は、ほかの人が「どう考え」「どう対話しているのか」知る機会がなかなかありません。


看取りという非常にプライベートな体験ゆえに、一人一人の物語が違い、その呼吸に合わせるようにケアする側も変わっていく。

1回限りのケアが続く。

やりがいという言葉だけでは続けられない世界。

みんな必死に「自分がケアを続ける意味」を模索しています。

本当はケアする人が一番自分の気持ちをいたわる場面が必要なのに、後回しになってしまう。

それが現実です。

私は、終末期ケア専門士のみなさんには、「自分を救う」場所として、このコミュニティを活用してほしいと考えています。

ケアする人が、ケアを続けられるように。

各分野の第一人者が、現場の感情を理解し、セミナーを通して応援してくれる。

そして皆さんの声がまた、講師を元気にする。

医療の根幹ともいえる“つながり”を互いに感じています。

今日もどこかで、だれかの小さな幸せを願い、ケアでそれを支えている。

それがみなさん、“終末期ケア専門士”だと思います。

駆け抜けたこの1年、本当にみなさま、お疲れさまでした!

今後も対話を重視したイベントを続けていきますので、お力添えをどうぞよろしくお願いいたします!

日本終末期ケア協会 代表理事

岩谷真意

【2025年のセミナー一覧】

ケアを鍛えるシリーズ
~病者との最新のコミュニケーション技術を教えます~

しんじょう医院 院長 緩和医療専門医
新城拓也

災害関連死を防ぐ「ひとり1人」と「地域」の力
〜微力は無力ではない、みんなで考えよう〜

神戸市看護大学博士前期課程 災害看護領域
榊原開斗

末期心不全患者の苦悩に対する葛藤と僕たちチームでできること
~心不全緩和ケアの視点から~

高度・急性期医療センター 公立昭和病院 循環器内科 医師
岡田建助

終末期における栄養の選択肢
~患者が最後まで食べる喜びを感じるために~

東葛クリニック病院 管理栄養士
髙崎美幸

腫瘍循環器って知ってますか?
理学療法士が考える、心不全緩和ケアのエトセトラ

東北医科薬科大学病院リハビリテーション部 理学療法士
千葉一幸

プロに聞きたい!緩和ケアで使う薬剤のABC

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 薬剤部
薬物療法専門薬剤師 抗菌化学療法認定薬剤師
櫻井雄太

専門家が介護者として生きるということ
~認知症を介護する家族の想いをみつめる~

松本診療所(大阪市連携型認知症疾患医療センター)院長
松本一生

介護に関わるすべての人に届けたい、「介護現場の光とは」
~作家・看護師 藤岡陽子さんを迎えて~

小説家・看護師
藤岡陽子

みなさんの町にもありますか?在宅ケアのGame Changer!
看多機が支える新しい療養のカタチ

MEINHAUS 副所長/認定理学療法士/介護支援専門員
市橋康佑

明日から実践できる!終末期におけるおむつケアについて

社会福祉法人 名古屋市総合リハビリテーション事業団
看護師
日髙明子

できることから始めよう
~地域緩和ケアの推進の担い手として~

医療法人社団 清水メディカルクリニック
理事長
清水メディカルクリニック新長田 院長
清水政克

介護の現場における終末期の事例から
~小さな願いごとを叶えるケア~

大阪大学 人間科学研究科 人間科学専攻 教授
村上靖彦

身寄りがない終末期患者のために
~司法書士との連携でできること~

大腸肛門病センター高野病院 緩和ケア科
鳥崎哲平

司法書士法人福村事務所 代表司法書士
福村雄一

患者・家族と共に作る心の処方箋
~ケアでもてなす安心のひととき~

山梨英和大学 教授
高橋寛子

『なんで自分ばっかり』『使えないなぁ』が蔓延する組織を解きほぐす
~あなたの職場を生きやすくするためのコツ~

おのみず株式会社 代表取締役社長
勅使川原真衣

脳科学者が認知症の母親の介護で得たものとは

東京大学大学院総合文化研究科 特任研究員
恩蔵絢子

〜病院から地域へ、地域から病院へ〜
「訪問看護のトリセツとつながるケア」

訪問看護ステーションわたぼうしwest 管理者
がん看護専門看護師
皆川美穂

終末期における褥瘡とどう向き合うか

医療法人社団 博栄会 赤羽中央総合病院
皮膚・排泄ケア認定看護師
高橋麻由美

“痛みがある人”と“痛みをケアする人”をつなぐ夜

しんじょう医院 院長
新城拓也

文学紹介者
頭木弘樹

社会福祉と医療が繋がり合うために必要なこと
~QOLを高める鍵は医療+福祉のチカラ~

名古屋芸術大学 教育学部 子ども学科 教授
鶴野 隆浩

呼吸器疾患の終末期に挑む!
~カギとなるのは呼吸リハビリテーション~

東京医療学院大学 保健医療学部
リハビリテーション学科 基礎教員 准教授
秋保光利

小児緩和ケアが教えてくれること
~成人の緩和ケアに活かす優しさと支援のかたち~

小児看護専門看護師
志藤千晴

先生、リアルなレクチャーをお願いします!
~よく見る肝不全・肝疾患の終末期ケアに強くなろう~

東京慈恵会医科大学附属第三病院 総合診療部
緩和ケアチーム専従医
村瀬樹太郎


第7回
終末期ケア専門士認定試験

受験申込期間

2026年3月27日~9月20日

試験実施日

2026年10月9日~10月31日

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【終末期ケア専門士】について

「終末期ケア」はもっと自由になれる|日本終末期ケア協会

終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。

これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。

時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。

 

「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。

エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。

終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。