いつまでリハビリを行えばいい?終末期リハビリの意義とは【学びLabo】
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2023年6月8日
【学びLabo】いつまでリハ?いつまでもリハビリを!~からだとこころの痛みに向き合うリハビリテーション~を開催いたしました!
講師
勤医協札幌ひがし訪問看護ステーション
村口 詞紀先生
企画・進行
日本終末期ケア協会コアメンバー
がん看護専門看護師
宮武 佳菜枝先生
日々の臨床の中で生じる、終末期リハビリの意義についてみんなで考えていきましょう。
村口先生からのリハビリテーションについての講義
今回の学びLaboでは、
・緩和ケア病棟でのリハビリの現状
・全人的苦痛としてとらえるリハビリ
・村口先生からの事例紹介
・セラピストにできること
・緩和ケアにおける“その人らしさ”を大切にしたリハビリ
についてお話しいただきました。
本セミナーでの学びを一部共有!
・セラピストと話すだけでもリハビリになる。その人を知ろうとするプロセスそのものがリハビリになる
・マッサージやROM、何のために行うのか。その意味を考えていく
・家族が一緒に「関われた」という気持ちになれるよう、できることを一緒に見つけていく
・緩和ケアだからこれはしてはいけない、こうしなければいけない、という決まりはない
・終末期ケアにおいてセラピストができることはたくさんある!
・予測されるリスクと本人の希望。両方に目を向けながら選択肢を見つけていく
・ADLよりも、QOLを改善する視点を持つ
・コストの影響で急に中断となることも多い。セラピストは急に会えなくなってしまう。もしできれば、リハビリが終了となっても、どのように過ごしているのか、リハビリのことをどう感じていたのか、共有していただけるとセラピストはすごくうれしい
講義中から本当にたくさんのチャットでの感想や質問をいただきました。参加者だけでなく、講師もチャットから、学び、元気をもらうことができました。
おわりに
受講後のアンケートでは、
・リアルな介入方法、支援方法などがわかりやすかったです。明日、先生から教わったことをアウトプットしようと思います。
・看取りが次々来る中、迷いそうになっていましたが、救われた気持ちになれました。ありがとうございました。
・本日は貴重な講義、ありがとうございました。そうそう!と納得できる事ばかりで、受講されている方のメッセージも興味深く拝見しました。
といった感想をいただきました。
日本終末期ケア協会では、講義形式はもちろんのこと参加した人が自分の思いや悩みを話すことで明日へのヒントを得られるようなイベントを開催しています。
今後もさまざまな角度や方法から学びの体験を作っていきたいと思います。
終末期ケア専門士の皆さまのご参加をお待ちしております。
【終末期ケア専門士】について
終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。
これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。
時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。
「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。
エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。
終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。