脳と人が生きる仕組みについてセミナーを開催しました!
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少しずつ暖かい日差しが増えてきましたね!
2023年3月6日
脳を知ることは武器になる!
〜脳と体のシンクロを解説!〜
と題して学びLaboを開催しました!
講師
日本終末期ケア協会コアメンバー
訪問看護ステーションここりんく
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師
長濱 雅子先生
長濱先生は、
「人間が生きてる状態ってどんな状態?を説明できると、支援の幅や説明の仕方の引き出しがぐっと増える。ケアを面白くしていくのは自分次第!」
と日々考えてケアに向き合っています。
そんな長濱さんの講義をちょこっとご紹介!
前半講義では、
・ひとが「生きている」とはどんな状態?
・ひとが「生きる」ためには、食事をとりエネルギーに変換し、 排泄する必要がある+ワクワクする気持ち!
・脳・脊髄のお話・脳の解剖生理学(脳の役割を知ろう)
・脳への血流を保つ秘訣・脳=人間らしさ=「高次脳機能」
・運動野・感覚野の位置関係
についてとってもわかりやすく翻訳して届けていただきました。
食べる、寝る、排泄する、お風呂に入る…どんな行動にも脳神経が働き、感覚を使い、筋骨格を使い、循環器・呼吸器も使ってる。
その解剖生理や体の仕組みを改めて知ることこそ、学びの面白さです。
人間って不思議な生体なのですね。
さて、後半の講義では、脳は全身への司令塔!
生命維持のための脳と他の臓器の関係性についてお話しいただきました。
後半の講義では、
・~脳・心・肺・全身の血管は繋がっている~
・息をするのは、どんな仕組み?
・ひとの体温は37℃前後に保たれている。 どうやって保たれているの? なぜ、維持する必要があるの?
・食べ物をひとに必要なエネルギーに変える消化管
・尿はなぜ黄色?便はなぜ茶色??
・意識を保つ仕組みについてお伝えいただきました。
ひとが「生きている」仕組みが イメージできましたでしょうか?
この「健康な状態」から逸脱する場合は、 病気のサインとなるのですね。
医療者は「問題点」に目を向けがちですが、
こうして無意識にしている行動ひとつひとつを紐解くと、「できている」「機能している」ことをたくさん見つけられます。
また、「できる」「できない」の2択ではなく、その間の選択肢を広げることもできます。
長濱さんからの本日のキーワードは、
『なぜ?』を追求する!
でした。
日々の看護の中で、どれだけ経験を積んでもでてくる「どうして?なぜ?」。
これを面白いと思える感性を大切にしたいとお話しされていました。
おわりに
受講後のアンケートでは、
・看護学生の頃から脳の勉強は苦手でしたが、長濱先生の講義を視聴して、脳に興味を持つことが出来ました。脳に対する知識をもっと深めていきたいと思います。
・めちゃくちゃわかりやすい講義で時間があっという間でした。次の講義も楽しみにしています。
・的確で簡潔的だけれども、深く愛のあるようなお話で、聞いていて楽しかったです。関西弁がとても新鮮でした。
といった感想をいただきました。
日本終末期ケア協会では、講義形式はもちろんのこと参加した人が自分の思いや悩みを話すことで明日へのヒントを得られるようなイベントを開催しています。
今後もさまざまな角度や方法から学びの体験を作っていきたいと思います。
終末期ケア専門士の皆様のご参加をお待ちしております。
【終末期ケア専門士】について
終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。
これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。
時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。
「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。
エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。
終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。