【第12回JTCAセミナー】もしバナゲーム体験会~ACPをちょっと自分ごとにしてみませんか~
- 目次
2022年5月11日
日本終末期ケア協会は、
終末期ケア専門士約100名を
対象にZoomを使用した
オンライン上で
「第12回JTCAセミナー」
を開催しました👏
講師としてお招きしたのは、
医療法人徳洲会
東京西徳洲会病院
慢性疾患看護専門看護師
もしバナマイスター
大森泉先生✨
テーマは、
もしバナゲーム体験会
~ACPをちょっと自分ごとにしてみませんか~
です‼
——–セミナーの流れは、以下の通りです。———
①もしバナゲームの導入・ルール説明
(約20分)
②グループワーク
(約40分)
③グループワークのシェア
(約20分)
もしバナゲームとは?
もしバナゲームとは、
自分が重病にかかったときや
死の間際になったときに
「大事にしてほしいこと」
「どのようにケアをしてほしいか」
を考え、語り合うために
開発されたカードゲームです🎶
人生の最期に自らの意思を
伝えることは簡単なことではありません。
命の危険が迫った状態になると、
約70%の人が
医療やケア、自分の意思について
伝えることができなくなる
と言われています。
また、「もしもの時」について
話し合う機会は現実的に少なく、
実際に話し合ったことがある人は
数%しかいません😵💦
もしバナゲームは、
このような話題を考えたり
話し合ったりする
きっかけを作ることができます❕
もしバナゲームのやり方とルール
ここでは、もしバナゲームの
やり方とルールを簡単にご紹介します🎵
まず、このゲームは、
・治療困難な病気・生命の危機が迫っている
・半年から1年の命
これらの状況で
「あなたの大切にしたいこと」
を選んでいくゲームです😊
グランドルール
◼参加自由・他者の考えを批判しない
◼お互いの価値観を尊重する
◼言いたくないことは言わなくてよい
◼1人でずっとしゃべらない
◼価値観は変化するものである。そのときの気持ちでOK
これらのルールを守って行います❕
ゲームの進め方
次にゲームの進め方をご紹介します☝
ルールは、今回のセミナーと同じ
「オンライン(浜松・バンジョウルール)」です。
準備するものは
ゲームの流れ
1.画面に映し出されたカードから自分の価値観に最も合致するものを選んで書いていく(1回3分×5回 計15分)
2.5つ選んだものの中からさらに自分にとって大切な3つを選んで丸で囲む
3.グループディスカッション。選んだ理由を共有する(1人2~5分)
4.グループで振り返る。ゲームを通じて得たこと、気づいたことなど
の4ステップです🎶
ワイルドカード
最後にワイルドカードを書きます❕
・自分自身の価値観を見つめてきた
・他者の価値観も聞かせてもらった
・いろんな価値観から感じたこと、考えたことがある
これらを踏まえて、残り1つの枠に
「あなたの大切にしたいこと」
を書いてみましょう♪
自分の選ばなかったカードや
もしバナゲームにはない文言でも構いません👌✨
以上がやり方とルールになります‼
—————————————
ここで、終末期ケア専門士の皆さんの
ワイルドカードを一部ご紹介します❕
・最期の最後まで声をかけて手を握っていてほしい・大切な人に感謝の気持ちを伝える・ペットと過ごせる
・好きなものを食べ、好きなお酒を飲みながら楽しい時間を過ごす
・おもしろかったー!といえる
あなたはワイルドカードに何を書きますか💭
自分の価値観を自分自身で知る
良いきっかけになると思いますので、
ぜひやってみてはいかがでしょうか😘?
おわりに
いかがだったでしょうか❓
グループディスカッションでは、
約95%の方が語り合えたと
回答してくれました👏
受講後のアンケートでは、
・ゲーム形式でとても楽しく参加できました。色々な地域の仲間たちと話が出来て良いと思います。
・初めて、もしバナゲームを経験しました。
専門士どうしで、共感できることが多く、日頃のストレスが少し緩和しました。
職場でもやってみようと思います。
・いろいろな方の意見を聞くのは勉強になりますし価値観はみんなちがうということを改めて感じました。
・ACPを考えていくときのツールとして、もしバナゲームというものがあることが分かった。それを使用してみて、その人にどのような価値観の傾向があるかを知るきっかけを掴むことができるという体験ができた。
といった意見や感想をいただきました🥰♪
日本終末期ケア協会では、
講義形式はもちろんのこと
参加した人が自分の思いや悩みを
話すことで、明日へのヒントを
得られるようなイベントを開催しています‼
今後もさまざまな角度や方法で
学びの体験を作っていきたいと思いますので、
終末期ケア専門士の皆様の
ご参加をお待ちしております🙆♀️✨
【終末期ケア専門士】について
終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。
これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。
時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。
「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。
エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。
終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。