第6回学びlabo開催しました!
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日本終末期ケア協会は、終末期ケア専門士約150名を
対象にZoomを使用したオンライン上で
「第6回学びLabo」を開催いたしました。
講師としてお招きしたのは、横浜南共済病院 慢性疾患看護専門看護師 三橋啓太先生!
学びLaboには、初登壇です!
テーマは、「心不全ケアをアップデート~フレイルとの切っても切れない関係~」です。
今回のセミナーから、第2回終末期ケア専門士に合格された皆さんが参加されました。
合格者の皆さん、改めて合格おめでとうございます。
—–セミナーの流れは、以下の通りです。—–
①三橋先生による心不全とフレイルについての講義(約60分)
②質疑応答 (約20分)
心不全、フレイルとは?
まずは、三橋先生に《心不全の現状や病態などについて》講義をしていただきました。
ここで押さえておきたい内容は
①心不全は、ガンと変わらない死亡率であるが、「終末期」として捉えたケアの介入が進んでいない
②心不全の原因には、様々な要因がある
③心臓と腎臓は共に助け合っている
です。
続いて《フレイルについて》講義をしていいただきました。
押さえておきたい内容は
①フレイルは、身体的な面に注目されがちだが、「精神・心理的側面」「社会的側面」を含めて考える必要がある
②フレイルの状態、適切な介入があると要介護になりにくいが、介入が遅れると坂道を転げ落ちるように悪くなり要介護状態となる
です。
このように、基礎知識から病態の様々な側面まで分かりやすく説明して下さったので、両者の関係性が少しずつイメージ出来てきたのではないでしょうか。
心不全とフレイルの切っても切れない関係
次に《心不全とフレイルの関係について》深掘りしていただきました。
ここでセミナーで登場したキーワードをいくつかご紹介します。
②「心不全×サイクル」を紐解いていくと心不全の進行=フレイルの進行過程をたどっている
③「心不全・サイクル」と「心不全」の特徴をふまえて、ゆれ動く本人の意志決定を支援する必要がある
これらのキーワードを基に納得ができる、ケアや意思決定支援のプロセスについて理解を深めました。
質疑応答
講義終了後には、質疑応答の時間を設けています。
今回の学びLaboでは、非常に多くの質問や感想が寄せられました。
専門士の皆様と講師の間で様々な意見の共有ができました。
おわりに
いかがだったでしょうか。
受講後のアンケートでは、
・患者さん本人が主語になるような関わり、サポート、患者さん本人を取り巻く人、環境を整えることが、病気と共存しながら、生活が充実することであると思いました。
・疾患に対する知識の向上と信頼関係の構築やコミュニケーションから患者さんやその家族一人一人に合わせた意思決定支援の重要性を再確認させて頂きました。
といった意見や感想をいただきました。
日本終末期ケア協会では、講義形式はもちろんのこと
参加した人が自分の思いや悩みを話すことで
明日からのヒントを得られるようなイベントを開催しています。
今後もさまざまな角度や方法で学びの体験を作っていきたいと思いますので
終末期ケア専門士の皆様のご参加をお待ちしております。