【TODAY’sレビュー】∼『シンクロと自由』で介護現場の自由を更新∼を開催しました!|一般社団法人日本終末期ケア協会

【TODAY’sレビュー】∼『シンクロと自由』で介護現場の自由を更新∼を開催しました!

2023.1.26 イベント

目次

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2023年のイベント第1弾!

著者と味わう読書会!TODAY’sレビュー
∼『シンクロと自由』で介護現場の自由を更新∼

を開催しました!

今回は『シンクロと自由』(医学書院)
を題材にした読書会です。

なんと!
著者である村瀨孝生先生にも
ご登壇いただきました!

企画・語り

聖マリア病院
緩和医療専門医
大谷弘行先生

著者ゲスト

宅老所よりあい所長
村瀨孝生先生

「老いること」の朗読から
イベント幕開けです!

表現豊かな朗読にシンクロする私たち

まずは、大谷先生に『シンクロと自由』
一部を朗読いただきました。

30分間、大谷先生が、感情豊かに
声色を使い分け、聴講者を引き込みます。

「思わず涙が出ました」
「先生に読んでもらって自分で読んだ時とは違う感情を抱きました」

というメッセージも!

そう、大人になったら
本を読んでもらえない。

そして、自分が頭で読むのと
他者が強調したいところや表現方法は違う。

大人になって「読んでもらう」って
いろんな自分発見があります。

そして「あるある」「そうなったかー!」という
老人と現場のやりとりのなかで
葛藤、諦め、驚き、発見、成長、
さまざまなストーリーに共感したり
みんなでくすっとしたり。

一緒に映画を見ているような
「ここにいる時間」の共有が、
大谷先生の朗読によって
創られていきます。

自分の書いた文章を初めて
他者に読んでもらった村瀨先生の
「自分でも気づかない感情がありました!」
と喜ばれる姿が印象的でした。

大谷先生×村瀨先生の対談

その場で出てくる『快・不快』
つい理由を求めたり、
予防策を講じたりする。

特に、治療をメインとしない生活の場だと
介護者が先手を打ってうまくしようとしても
うまくいかないことが多い。

生活の中に“もくろみ”を作るとうまくいかない。
その場で出てくる『快・不快』に
理由付けはできない。

コントロールできない環境にともにいること。

問題をともに養うという視点。
生活を支える、ではなく、生活をともに創る。

できる体とできない体。
シンクロさせてひとつのことを成し遂げていく。
食事も入浴も。
シンクロしながらも自由は失わない
介護を目指したい。

現場で生まれてくる負の感情。
負の感情は、持って当然。
ふたをしなくていい。
専門職は負の感情を言葉にするのが苦手。
まずは、言葉にする前に「声」にする。
「声」にしていい風土を、管理者が自ら育てる。

介護者の感情を仏に預ける。
供養する。
それは個人ではできないこと。
チームでやっていく。

自分たちが生身の人間、有限であることを知る。
だから、逃げてもいい。
夜勤でも日勤でも逃げてもいい。
その場から離れていいことを長の責任で伝えておく。

参加された皆様からのメッセージ!

▪大谷先生の語りに終始引き込まれました!対談からも、大谷先生や村瀨先生の思いが伝わってきて、暖かい気持ちになりました。

▪大谷先生の聞き惚れる声、村瀨先生の控えめで穏やかな声なのに、訴える力があり聞き入ってしまいました。自分が今悩みながらやっていた事が間違いではないと思われとても嬉しくなりました。

▪『シンクロと自由』は、今の気持ちを振り返るきっかけとなりました。この先に出会うかもしれない私の知らない「わたし」に会うことに少しワクワクしている自分がいることに気づきました。

日本終末期ケア協会では、
講義形式はもちろんのこと
参加した人が自分の思いや
悩みを話すことで
明日へのヒントを得られるような
イベントを開催しています。

今後もさまざまな角度や方法から
学びの体験を作っていきたいと思います。

終末期ケア専門士の
皆様のご参加をお待ちしております。

 

【終末期ケア専門士】について

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終末期ケアを継続して学ぶ場は決して多くありません。

これからは医療・介護・多分野で『最後まで生きる』を支援する取り組みが必要です。

時代によって変化していく終末期ケア。その中で、変わるものと変わらないもの。終末期ケアにこそ、継続した学びが不可欠です。

 

「終末期ケア専門士」は臨床ケアにおけるスペシャリストです。

エビデンスに基づいた終末期ケアを学び、全人的ケアの担い手として、臨床での活躍が期待される専門士を目指します。

終末期ケア、緩和ケアのスキルアップを考えている方は、ぜひ受験をご検討ください。

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